BYDドルフィンが、ジャパンモビリティーショーで注目されていますね!
ドルフィンは9月20日に発売されたばかりですが、中国メーカーの品質が日本人には気になりますね!
そこで今回はEVの命であるバッテリーに注目して、BYDドルフィンバッテリーの品質はどうなのか、アフターサービスや販売実績、国産車両メーカーとの取引状況を調べてみました。
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BYDドルフィンバッテリーの品質は大丈夫?
ジャパンモビリティーショーで、BYDブースは目立っているようです。
プロドライバー土屋圭市さんも、トークショーを行ったようですが、「面白い」とツイートされています。
とはいえ、日本人が気になるのは値段や性能はもちろんのこと、中国メーカーとなると商品はなんであれ、やはり品質ですね!
BYDとはどんなメーカーなんでしょうか?
そもそも信頼できるメーカーなんでしょうか?
BYD Auto Co.(比亜迪汽車)は、中国の多国籍メーカー比亜迪(BYD)の子会社です。
中国陝西省西安市に本社を置き、主に電気自動車事業、電気自動車用バッテリー事業を展開しています。
BYDの時価総額は1兆元(約20兆円)を超える水準になっています。
いまでは、自動車メーカーで時価総額トップのテスラ(約97兆円)、第2位のトヨタ自動車(約35兆円)に次ぐ、世界第3位につけているんです。
また、電気自動車の命といえるバッテリー事業において、2022年リチウムイオン電池世界シェアで第3位の実績を誇っています。
順位 | 会社 | 2022年シェア | 国 |
1 | CATL | 34% | 中国 |
2 | LGエナジーソリューション | 14% | 韓国 |
3 | BYD | 12% | 中国 |
4 | パナソニック | 10% | 日本 |
5 | SK オン | 7% | 韓国 |
シェアトップのCATLは、製造量のうち約3割を中国以外の市場向けに輸出しています。
それに対し、BYDは製造するほぼ全量が中国国内向けです。
そのためか、余計に日本国内ではその名を知られる機会がありません。
そのBYDが、先日ついにアメリカのテスラへの納入を発表しました。
テスラといえば、ご存じイーロン・マスク氏が率いる世界トップブランドのEVメーカーです。
これまでパナソニック、LGエナジーソリューション、CATLの3社がサプライヤーとなっていたテスラの門戸をBYDが開けたというのは、業界的にインパクトのある出来事なんですね!
あわせて、BYDはトヨタとEVの研究開発で提携関係にあります。
このように、BYDは日本での知名度があまりないだけで、すでに電気自動車やEV用バッテリーの分野では世界レベルの企業なんですね!
もし製品品質に問題があるなら、ここまでの世界レベル企業になっているでしょうか?
もしかしたら、もう日本人の多くが知らないだけになっているかもしれませんね。
わたしはものづくりに関わる企業勤めをしていた経験から、中国製だからといって安かろう悪かろうという時代は終わっていると思っています。
価格相応のものづくりができるフェーズに入っているのではないでしょうか?
BYDはどこで買える?アフターサービスは?
現在、正規ディーラーとして国内で開業しているのは以下の11店舗です。
・群馬県
BYD AUTO 前橋店
・埼玉県
BYD AUTO 越谷店
・東京都
BYD AUTO 池袋店
BYD AUTO 東京品川店
・神奈川県
BYD AUTO 東名横浜店
BYD AUTO 横浜中央店
・山梨県
BYD AUTO 山梨店
・大阪府
BYD AUTO 堺店
BYD AUTO EXPOCITY店
・福岡県
BYD AUTO 福岡西店
・鹿児島県
BYD AUTO 鹿児島店
購入は国の補助金65万も使えますね。
国産車と同じように、ローン契約も準備もされています。
リセールが心配なかたは、サブスク型リース「BYD eフラット」はいかがでしょうか?
これだと、頭金、ボーナス払いなしで毎月3万8830円(ドルフィン標準仕様の場合)で4年間乗ることができます。
ざっくり、週1万ということですね。
これで年46.8万を4年だと、187.2万です。
4年間の支払いが終わったら、新車に乗り換えるか、ディーラーに車両を返却するプランなんですね。
EVの導入については、充電設備の環境と走行距離がハードルになると思います。
このハードルがクリアできるのであれば、
4年を想定したガソリン代の削減分と、バッテリーの消耗メンテナンスとの比較が必要ですね!
現在のクルマコストが、週1万を境い目として上回るか下回るか?
コストだけならこれが検討可否のしきいになりそうですね。
4年後、万一ドルフィンのリセールバリューが低かったとしても、投資コストをカバーしてくれるのでは?と思いました。
これだと、国産勢の日産リーフやサクラとの比較余地がでてきそうな気がします。
アフターサービスについては、「BYD 安心サポートプログラム」というものが設定されています。
これは新車登録日から4年、もしくは10万kmまで(高電圧部品は8年、15万km)無償で保証が受けられるものです。
全国のBYD正規ディーラーで利用可能です。
動力伝達機構、ステアリング、ブレーキやボディのサビ、モーター、モーターコントローラー、バッテリーなど多岐に渡る部品を修理、交換してくれる。
※消耗品など、サービスを受けられないものもあります。
実店舗がまだ少ないのが惜しいですが、これは仕方ありません。
ただ、近隣に店舗がおありの方なら、国産車ディーラーと見違えるような差があるわけではないと思いました。
BYDは国産メーカーとの取引はあるの?
トヨタと提携しています。
bz3というモデルがそれですね!
ただ、BYDとしては国産勢が90%を超える日本市場で、何台売るかを目的にしていないのではないか?という意見があるようです。
日本市場で品質を含めたネームバリューをあげ、テスラと対抗する。
そしてゆくゆくはASEAN市場進出の際に、日本市場でのテスラとの競争実績をアピールして拡販のネタにする、というプランなのではないかというものでした。
確かに、充電設備もいっこうに増える気配がなく、人口減にあわせて若者のクルマ離れが言われているいまの日本市場。
ここでEVの販売台数を期待する意味は、素人目に見てもあまりうまみがないですよね。
トヨタ目線になれば、いざ急速に国内市場でEVシフトが進んだら、BYDモデルを引っ張ってくるなどの対抗策が打てる、といったところでしょうか?
BYDのEV世界販売実績は?
2023年1月~6月
世界EV販売ブランド別台数実績 TOP5
1位:BYD 1,191,405
2位:TESLA 888,879
3位:BMW 220,795
4位:GAC Aion 212,090
5位:Volkswagen 209,852
日本勢
17位:TOYOTA 70,337
なんと、あのTESLAを抜き去りEV販売台数で、BYDは第1位となっていました!
それも一桁ちがうところまで突き抜けていました。
この数字でもう一つすごいのは、BYDはまだアメリカに進出していないということです。
BYDはメイン市場を中国国内とし、ヨーロッパ、中南米、カナダに進出しているそうです。
クルマの世界最大市場になった中国母国で伸ばしているのはもちろんです。
しかし、自動車大国アメリカをあえて避けているのにこの実績というのは、すごいですね!
ちなみに日本勢は、20位までにトヨタ一社のみが17位に食い込むのが精いっぱいです。
やはり、日本がEV後進国といわれるところが現れていますね。
日本は再びガラパゴスになるの?
調べているうちに、日本のクルマはケータイのi-modeのようにガラパゴス化していきそうだなと思いました。
BYDは記者発表で、日本市場参入の際の障壁は「価格」「充電設備」「航続距離」「ラインナップ」の4つの不満だと分析しています。
いろいろ理由はありそうですが、なにせ充電どうすんの?という一般人の心配に対して、充電設備はいっこうに増える様子がありませんね。
マンションがあちこち建設されているのに、その駐車場に充電設備完備!というのも聞きません。
世界各地でEVシフトに突き進んでいるのに、日本の大都市圏でこのありさまでは不安・心配しかないですね。
日本国内で売れているのは、あいかわらずHVのクルマが多いです。
僭越ながら、ものづくりの現場を長く見てきた身としては、GDP世界順位を落としていくことは数年前から感じていました。
製造業で、日本がトップ争いをできるのはもうそんなに長くないはずです。
資源なし、電気なし、人口減のこの国が、先進国であるためには、海外の良いものを素直に認めて学ぶ姿勢を持つことができるかどうか、という点が大事になるのではと感じました。
わたしはもう少し余生がありそうですが、自分の子供たちには明るい将来を感じさせてあげたいですね!
まとめ
BYDドルフィンバッテリーの品質は、EV販売台数第一位の実績からすると一定の品質はクリアしていると思われる。
BYDのEVは国内正規ディーラー11店舗をはじめ、現在15の店舗で購入可能。
アフターサービスも国産メーカーのサービス同様の様子。
実はトヨタとEV研究開発で提携しており、bz3という車を販売している。
2023年1月~6月の世界EV販売実績においては、TESLAを抜き世界第一位の実績となった。